フヒねむのブログ

ねむくて仕方がない日々の記録を残せたらいいな、と思っています

【読書感想】「魚はエロい」

〈オールカラー版〉 魚はエロい (光文社新書)

どうしてこんなにエロいのか? 海のエロしぐさに迫る

集団でいちゃいちゃするゴンズイ、まったり求愛するウツボ、
生殖器を「2本」持ち嚙み付き交尾を行うサメ、口の中で子育てをするテンジクダイ、
カワハギのイってしまう産卵、性転換するクマノミ……
こうした海で暮らす生き物たちの姿は、われわれ人間に種を越えた「生きるとは何か?」
という素朴な問いを訴えかけてくる。
魚の生態行動の面白さに虜になった水中カメラマンの著者が、
四半世紀以上にわたって垣間見てきた、海の生き物たちが織り成す豊饒な世界を大放出!

Amazon内容紹介より

タイトル買いしたでしょ、と尋ねられたら「あ、はい」としか言いようがない一冊。「魚はエロい」とか言われたら、しかもそれがオールカラーとか言われたら買って読まないと!という気持ちになりますよね、普通。まったくもって実にけしからんタイトルを付けてくれたものです。


さて「魚はエロい」ですが、本書の内容がエロかったのか、と言うとまったくエロくなかったです。わかっていたことではありますが…。エロいと言うよりも男子中学生が頑張って自分の知っている性的な単語を辞書で調べている感じに近いですかね。いや、もちろん男子中学生当人にとっては、相当エロい体験だと思いますし、自分自身を振り返っても思い当たるところがあったりなかったりなので、「まったくエロくない」というのは言いすぎかもしれませんけれどもね。ただ、自分が本書の内容を「エロい話」の方向で誰かに話すには、60歳くらいになってアルコールで酩酊寸前までいかないと厳しいかな、と思います。

ただ繰り返しになりますが、想像力逞しい中学生男子にとってはエロい内容にもなり得るかもしれませんから、中学生男子のお子様をお持ちの方などは本書をこっそりと本棚に忍ばせておくのも良いかもしれませんね。水棲生物への興味を煽るには悪くない手段だと思います。勉学への興味の入り口としては、優秀なのではないでしょうか。そういう流れでは、魚だけではなくて「数学はエロい」とか「英語はエロい」とか「古典はエロい」とか割とイケそうな気がしますね。古典辺りは、似たような本が実際にありますし。

また内容としてはエロくはないと思うものの、基本的に交尾に関係する内容がほとんどですから、水族館でのデートに向けて仕入れる情報としては、あまり適切ではないでしょう。ある程度こなれた関係になっているとしたら、場合によってはアリかもしれませんけれども。間違いなく最適とは言えないと思います。


ところで個人的にかなり気になるのは、オールカラー版と銘打っているわりにはすべての写真が小さすぎる点です。図鑑ではなく新書ですから、すべての写真を見開きや片側ページいっぱいに、とは要求しませんが、大半が小さな*1写真だったのは正直ガッカリしました。キレイな写真だとは思いますが、これでは興味をひくには弱すぎると思います。紙面の都合で載せられないならwebで公開してくれても良いのになあ、と思ってしまいましたね。


そんな訳で「魚はエロい」は自分にとって想像以上の面白さを得ることはできませんでしたが、人によっては魚をはじめとした水棲生物への更なる興味をそそられる内容になっているかと思います。なによりも少しでも興味をもてるような内容を難しくならないように注意して書いてあるのがよくわかりますし、さらっと読めるところがいいですね。

*1:約4×3程度